日中経済協会上海事務所 大分県経済交流室 駐在員レポート

上海モーターショー

2023年4月18日~27日にかけて、上海でモーターショーが開催されました。モーターショーは2年に1度、自動車メーカー各社の新型自動車や関連製品などを集めて開催される見本市です。今回は上海モーターショーの現地の様子をリポートします。

モーターショーは、テレビや新聞、雑誌などでも大きく取り上げられ、毎回多くの一般客、自動車業界、マスコミ関係者が来ることから、最新技術を盛り込んだコンセプトカーや新型車の発表が行われます。

以前はドイツ、アメリカ、日本で開催されるモーターショーを世界3大モーターショーと呼んでいましたが、近年では、中国市場の拡大やEV車の普及により、中国で開催されるモーターショーが注目を集めるようになりました。


会場入口

ホンダブース EVコンセプトカー

BYDブース 車種「海豹」
※日本語で海豹はアザラシ(似てる⁇)

BYDブース 車種「海豚」 
※日本語で海豚はイルカ(似てる⁇)


ファーウェイやバイドゥも出展しています。全てEV車です。

中国のEV車は内装も日本車と違っていました。前面のインパネ部分は助手席までタッチパネル画面が伸びていて、カーナビ、音楽、動画などのコンテンツを操作できるようになっています。今後このようなデザインが普及するかもしれません。

中国EV車のインパネ部分

近年技術が進んでいる自動運転車の展示もありました。この分野でも中国メーカーの勢いを感じます。中国国内では自動運転走行の開発区があり、各メーカーがしのぎを削って開発を進めています。

配車アプリDiDiの自動運転車

東風汽車の自動運転バス

今回の上海モーターショーを通して最も強く感じたことは、中国のEV車メーカーの数の多さと勢いです。展示スペースの大部分を中国各メーカーが占めていました。もちろん日本のトヨタ、レクサス、日産、ホンダやドイツのメルセデス・ベンツ、BMW、フォルクスワーゲンなども、新技術やコンセプトカーを打ち出して注目を浴びています。

未来の自動車がどう進化していくのか、今後も情報収集を続けていきます。

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