はじめまして。今年4月から日中経済協会上海事務所大分県経済交流室(大分県上海事務所)の室長(所長)に就任しました八坂です。今回から「上海熱線」のレポートを担当することとなりました。私自身7年前に自治体国際化協会北京事務所に2年勤務しており、今回は2回目の中国勤務となります。この7年間に中国では北京オリンピック、上海万博を経験し大きく変化しました。特に上海は地下鉄網が充実し市内の移動は本当に便利になりました。しかし、北京と上海という地域の差もありますが、物価は随分高くなっており、中国の経済・社会の変化の速さを実感する毎日です。 |
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【上海に在住する日本人急増】
さて、上海の状況ですが、最近、第4次中国進出ブームの影響で特に上海を中心とする長江デルタ地区に住む日本人が大変多くなっています。(第1次ブームは1985~87年、第2次は91~95年、第3次は2001年前後)これは現地の日本系報道機関の方から聞いた話ですが、今回のブームには一昨年の上海万博のときに日本の地方都市からの上海出張者が急増し、中国市場を目の当たりにした日本人が増えたことがその背景にあると言われています。また、大企業だけでなく中小企業も中国で販売会社などを設立する動きがあることも特徴の一つということです。 |
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【上海日本人学校の状況】
私の生活関連で言いますと、上海に住む日本人の増加は息子の通う上海日本人学校の生徒急増に顕著に現れています。上海には2か所の日本人学校がありますが、昨年4月に2校合わせて約2700人だった生徒数が、今年4月は約500人増えて合計で3200名を突破し、世界で一番大規模な日本人学校になっています。ちなみに第2位はタイのバンコクにある日本人学校だそうです。 |
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【中国市場の魅力を伝える】
日本にいると「中国での商売はなかなか利益が出ない」とか、「中国での商売で騙されて失敗した」などという雑誌等の記事を見ることがよくありますが、反面、大企業だけに限らず日本の地方都市からもここで商売をしようという人々が多く押し寄せているのも事実です。上海日本総領事館の調査では上海の日系企業の数は年々増え続け、2011年末で約8,800社に達しています。 上海の街を歩いてみると中心部においても、まだいたる所で不動産開発が進んでおり、現時点で私が目にする範囲では、日本にいるときに雑誌等で見た「中国の不動産バブル崩壊」などを実感することはありません。 今後、日本の地域経済も海外との取引を視野に入れた展開を考えていかなければいけない時期にさしかかっていると思います。難しいながらも、今や多くの地方の中小企業が既に中国に進出し、また、進出を図ろうとしています。そうした中国市場の魅力を皆様にお伝えしたいと考えています。 |
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【おわりに】
本稿執筆時は上海での業務を開始して実質半月が経過したばかりなので、まだまだ自信を持ってお伝えできる内容が不足しているのが現状です。今後、いろんな場所に足を運び、いろんな人と会っていく中で、皆さんの海外ビジネスのヒントとなるような話題を提供していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。 |
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(以上) |
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