日中経済協会上海事務所 大分県経済交流室 駐在員レポート
大型クルーズ船の寄港を生かせ!

2011年、中国発着の大型クルーズ船「LEGEND OF THE SEAS」が別府港に入港する。アメリカのマイアミに本社のある大手船会社が運航するこの客船は、総トン数約7万トン、乗客定員は約2,000人、船内には、大型シアター、カジノ、フィットネスクラブなどレジャー施設もたくさんあり、まさに大型豪華客船といえる。乗客は香港、台湾を含む中国人を中心に、東南アジア、欧米のアッパーミドル層がほとんど。観光庁の調査によれば、日本を訪れる外国人の平均支出額は11万円で、中国人は約17万円と平均を大きく上回っている。こうした中国人観光客にリピータになってもらったり、口コミで大分が良いところだと伝えてもらったりするためには、短い滞在中に大分に良い印象を持ってもらわなくてはならない。中国人が日本旅行に最も求めている上位は、「温泉」、「ショッピング」、「グルメ」「自然景観」で、ショッピングを除けば大分県は中国人に受ける要素がたくさんあるので、これらに「おもてなしの心」を加えて中国人の心を掴むことが大切だ。また、大分で食べた梨や椎茸、大分で飲んだ焼酎や牛乳などの素晴らしさを体験してもらえば、中国での県産品の販売にも弾みがつくだろう。ほとんどゼロに近かった上海での大分県の知名度が、多くの関係者の努力によりジワジワと上がってきている。大型クルーズ船の寄港を更なる知名度アップのチャンスととらえ、現地で大胆に誘致活動を展開していこうと思う。


Legend of The Seas 甲板
          

                                  

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