競争の激しい上海での内販で業績を上げている大分県の進出企業がある。日出町の大嶋正顕さんが社長を務めている上海大鶴蛋品有限公司だ。(会社の登記をする際に中国の漢字で大嶋の「嶋」がないから「大鶴」となったとの由)安心安全で生で食べられる玉子を生産しており、取引先は久光百貨や第一八百伴、パークソンなど、ほとんどが名立たる高級百貨店・スーパーだ。こうした売場で大嶋さんの玉子は、一般の玉子の5倍以上の値段で売られている。販売を始めた5年前は購入者のほとんどが駐在している日本人だったが、今では日本人の割合はたったの5%になり中国人がほとんどを占めるようになった。大嶋さん曰く、「玉子が玉子を宣伝する」と広告やPR活動はいっさいやっていないが、安全、安心を求める消費者ニーズにうまくマッチしたことから売上は年々増えている。最近は、北京や成都の日系大型スーパーでも取り扱われるようになった。「中国人に合ういいモノをつくれば売れないわけはない」という大嶋さんは今年71歳。近いうちに上海市の崇明島に直営の養鶏場をつくりたいと目を輝かせていた。 |
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