観光地のランクづけ |
![]() |
中国の観光地の看板やパンフレットの案内に、「国家4A級の観光地です。」とか「AAA級です。」などと表示されているのをよく見る。ホテルの五つ星とか四つ星というように、観光地にもランク付けをしているのだ。
観光地の等級評価は、「旅遊景区質量等級の区分及び評定」という基準に基づいて国家旅遊局が現地調査を経て認定する。A級から5A級まであり、交通やガイド、安全、衛生、おみやげ、観光資源の内容、環境保全等の各方面で評価されランク付けされる。A級は年間3万人以上、5A級になると60万人以上の観光客を集める観光地が標準となる。2001年から2005年までに671箇所が4A級に認定され、そのうち66箇所は2005年新たに設けられた5A級に認定されている。 5A級はいずれも世界的に著名な観光地で、北京では故宮博物院、天壇公園、頤和園、八達嶺万里の長城、上海では東方明珠テレビタワー、上海野生動物園が認定されている。 この制度は、観光するときAが何個あるかで見に行く優先度をつけたりできるので大変便利である。ただ、革命聖地など、人がたくさん来るというだけで、日本人にはあまり興味がわかないが4Aや5Aのところもあるにはあるが、安心して観光できるかどうかという点では十分参考になる。また観光地間の競争意識も出て、上のランクに昇格しようとサービス向上への意識付けになるというメリットもある。 日本の観光地にもこのようなランク付けを導入したらいいと思う。そうすれば、旅行会社にとってはコースを組みやすいし、昔からサービス改善もせず漫然とやっている観光地には、何が欠けているかを知らしめることができ、観光産業全体のレベルアップにつながるだろう。 |
【 もどる 】 【 Top 】 |