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蘇州市呉中区木瀆鎮 日本企業サービスセンターを訪問

7月24日(火)に蘇州市呉中区木瀆鎮(もくどくちん)にある蘇州日本企業サービスセンターを訪問しました。

蘇州市は上海の東に位置する長江デルタ地域の中核都市のひとつです。総面積は大分県よりやや大きな約8,500k㎡(大分県は約6,340k㎡)で、大分県の約10倍の1,200万人が居住しています。蘇州市には日系企業が約2,000社進出しており、在住日本人は推計で約10,000人と言われています。

木瀆鎮は蘇州市の南西部に位置する約62k㎡の地域で、人口は約42万人です。蘇州市の西側は蘇州高新区(蘇州国家ハイテク産業開発区)があり、日本企業はじめとする世界各国のハイテク企業が立地し、日本人居住区もその中にあります。木瀆鎮はその日本人居住区から車で10分ほどの距離にあり、今年開通した地下鉄1号線の駅が地域内に2か所置かれ、周辺の商業施設、オフィスビル、住宅などの開発が進んでいます。

鎮はこれからの街づくりに向け、日本企業の優れた企業文化・サービスモデルを積極的に導入するため、2009年に政府直属のNPOである日本企業専属サポート機関「日本企業サービスセンター」を設立し、日本人スタッフ3名、中国人4名の体制で日本企業の誘致や誘致企業のサポートを行っています。サービスセンターによると、鎮レベルの政府で日本企業を対象にこうした手厚いサポートを行っているのは中国でも例がないとのことです。

日本企業では既にエステの「スリムビューティーハウス」をはじめコンサルティング、貿易、ソフトウエア、産後ケア製品などの企業が進出し、オフィスを構えています。サービスセンターでは、様々なサービス業、例えば飲食、美容エステ、ペット産業、介護・老人ホーム、医療・健康産業、ウエディング産業、葬儀・霊園、ソフトウエア、コンサルティング、など衣食住から人の一生に関わるサービス産業の誘致を推進しています。

サービスセンターは、「上海等の中国の大都市はマーケットは大きいものの、各国の大企業がひしめき、競争も激烈である。オフィス家賃や駐在員住居も高額で、生き残っていくには相当な体力と覚悟が必要。木瀆鎮では大都市に比べはるかに小さな投資と、低いリスクで運営が開始できるほか、サービスセンターを通じた政府のサポートにより各種手続きが非常に早くできる。また、各種コンサルを無料で受けたり、提携企業を紹介してもらうことも可能。是非とも木瀆を中国進出の拠点として第一歩を踏み出してほしい。」と述べています。

海外進出にあたり私が重視する点のひとつに、駐在員の生活環境がありますが、蘇州は冒頭で触れたように、約10,000人の日本人が駐在し、日本人向け飲食店の集積や日本食材のお店があるほか、全校生徒数約400人の日本人学校もあり、中国の中では格段に駐在員と家族が居住しやすい環境にあると思います。また、現在は蘇州と上海は自動車約1時間半、高速鉄道を利用すれば30分で移動でき、企業進出には有利な条件がそろっています。

中国進出においては上海のような大都市だけでなく、蘇州のような場所を足がかりに展開を図る方法もあります。


サービスセンター内部 サービスセンターが入居するビルの
レンタルオフィス
蘇州市内のマンション(日本人も多く居住) 日本人向け飲食店が林立するストリート
日本料理店が立ち並ぶ 蘇州市内の日本食材のスーパー
日本人駐在員向けのチラシ 関西系のスーパー「イズミヤ」も進出
「ユニクロ」や「洋服の青山」もある
木瀆鎮にある地下鉄1号線の駅
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